ボディケア

アーユルヴェーダの最高のオイル「ギー」の作り方と使い方を解説

アーユルヴェーダで最も優れていると言われているオイルといえばギーです。実際にヴァータとピッタのバランスをとることに適していて、吸収もよく滋養を与えてくれるオイルなのです。

MISAKI
まだまだ日本手は馴染みのないオイルですが、今回はギーについてお話をしていきます。

この記事でわかること

  • アーユルヴェーダで使われる「ギー」とは何か
  • ギーのはたらき
  • 自宅でできるギーの作り方
  • 購入できるおすすめのギー
  • ギーを使うにはどうしたらいいのか

アーユルヴェーダの最高のオイル「ギー(Ghee)」とは

ギーとは牛や水牛、ヤギなどの乳から作られるバターオイルのことです。

水分やたんぱく質を完全に取り除いている純粋な乳脂肪です。

そのためバターよりも腐りにくく、アーユルヴェーダの発祥の地であるインドを始め、熱帯地方や乾燥地帯で食事などに良く使用されています。

アーユルヴェーダでは食事を始めとして、マッサージや薬としても使用されている万能オイルです。

べっ甲飴のような黄金色をしていて、香りはバターの様な甘い香りがします。

25度では固形、30度くらいになると液体になります。

冷蔵庫に入れて保存すると、出したときに結露ができて水分が入ってしまって保存性にかけるので、熱帯地方でも常温で保存して使われます。

調理したときにバターと比べると圧倒的に焦げにくいので、アーユルヴェーダではスパイスの薬効や香りを抽出することによく使われるオイルです。

MISAKI
においをかぐと、ひとさじ舐めたくなっちゃいますよ

ギーはアーユルヴェーダで「もっともすぐれたオイル」

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アーユルヴェーダにおいて、ギーは「もっともすぐれた油脂」といわれています。

アーユルヴェーダの経典、チャラカサンヒターでは以下のように絶賛しています。

ラサは甘味、潜在力は冷静、消化後の味は無数、そのため使い方によって無数の効果を上げることができる。

ピッタとヴァータを除去して鎮め、精液、生命力のために有効であり、冷却性があり、体を柔軟にし、声と顔色を良くする。

(引用:チャラカサンヒター)

また、健康に過ごすための事柄が書かれた経典「アシュターンガ・フリダヤム」にも、ギーについては以下のように書かれています。

油剤の中でギー、骨髄、肉脂肪、油が順に優れている。

これら4種のアブラ類の中でギーは最も優れている。

なぜなら他の薬物との製剤により、その薬物の性質を獲得し、甘みゆえに消化されるときに刺激性がなく、また出生時によりこれを使用しているからである。

(引用:アシュターンガ・フリダヤム)

どういう意味!?と思われるかもしれませんね。それを説明します。

ギーは生命力をあげるオイル

アーユルヴェーダにおいて、一言でギーのことを表せば、「体に優しい生命力を上げるオイル」です。

ギーはヒトの母乳に含まれる脂肪に似ているので、消化吸収が他のオイルと比べて体の負担になりにくいのです。
また、代謝の過程で体に余分な負担をかけることなく、スムーズにもえてくれるのが特長です。

そして、アーユルヴェーダではハーブやスパイスとオイルを混ぜて薬用オイルを作ります。
その際に、ギーはいい具合にハーブやスパイスから薬効成分をオイルに取り込んでくれるのです。

そのまま食べてももちろん体にいいし、薬用ギーのようにしても良いものと言われるのですね。

ギーはアグニ(消化の火)を強くするオイル

さらにギーはアグニ(消化の火)を強くすることができます。
そのおかげで、食べ物の味が豊かになり食欲を増すことができるのですね。

同時に唾液や胃液などの消化液の分泌を促すことによって、消化と吸収を助けます。

なので、ヴァータが上がりすぎてしまって食欲がないときには、儀ーを使った食事を口にすると良いとされています。

ギーのすごいところはアグニを上げるだけではありません。

ギーは理解力、知性、記憶力、オージャス(人間のもつキラキラとした生命エネルギーのこと)を高めると言われています。

なので、「記憶力が良くなりたいなあ~」という人はギーを摂取すると良いでしょう!

また、アーユルヴェーダでは、慢性の発熱や貧血、血液の異常を軽快させることができるので、解毒剤としても使われています。

これらはピッタが乱れてしまったときの症状ですね。

普段貧血気味だと思う人は、ギーを食事に取り入れてみてくださいね。

MISAKI
アグニって何?と思ったら、下の記事もおすすめです!

このように、消化の火を強くすることができるギーは、ダイエットや、アンチエイジングにピッタリなのです。

また、私は自分の子が便秘がちだったので、離乳食にギーを少し入れて作りました。
そのあとはするんとうんちが出てくれてご機嫌でした。

もちろん大人も便秘対策にギーを使うことができますよ。

ちなみに、アーユルヴェーダといったらごま油なんじゃないの?と思われた方!

良い質問です。

ごま油はアーユルヴェーダのマッサージのオイルのベースとしてとても良いとされています。

しかし、食べてしまうと体にアーマを作ってしまって、管の流れを悪くしてしまうのです。

なので、食用にするならギーが一番いいといわれているんですよ。

アーユルヴェーダの施術「ネトラ・タルパナ」に使われるギー

ネトラ・タルパナの様子

アーユルヴェーダには「ネトラ・タルパナ」(ネトラバスティとも呼ばれます)という目にオイルを差す治療方法があります。

目の周りに豆粉や小麦粉と水で練られた土手をつくって、そこにオイルを流し込み、何度もそこで目をぱちぱちさせるという施術です。

そのネトラ・タルパナの施術に使われるオイルが「ギー」です。

アーユルヴェーダにおいて目には火のエネルギーであるピッタが坐しているため、目の不調はピッタのバランスが乱れたときに起こるものとされています。

ピッタには「熱い」という性質があります。
不調があるということは、その「熱」の性質を必要以上に多く持ってしまっている状態です。

バランスをとるために「冷たい」性質を持つオイルを使う必要があるので、ネトラ・タルパナではドライアイの症状対策としてギーを使います。

目が乾燥しているところに冷たい性質のオイルがじんわり入っていくのです。
そうすると、目に必要以上に溜まってしまったピッタを鎮静させることができるというわけですね。

ちなみに、このネトラ・タルパナを行えば、目にある汚れを浮かして取ることができる上、ギーのオイルが目や目周りに滋養を与えてくれることでしわが取れて目がキラキラするようになりますよ。

ただ、自宅でやるときには目をオイルたっぷりにつけずに、数滴目薬のように指すだけにしておくのかおすすめです。

それだけでも十分ドライアイ対策として活躍してくれることでしょう。

MISAKI
ネトラ・タルパナは「きくーー!」っていってクセになる人も多いのですが、私は二度とやりたくないです……。痛すぎます!笑

自宅でできる簡単なギーの作り方

こんなに魅力的なギーなら、手に入れて是非とも使いたいですよね。

私ももちろん料理をするときにギ―は手放せない存在です。

しかし、アーユルヴェーダのギーのレシピは新鮮な生乳を沸騰させて、43度を保って12時間も煮詰めないとできません。

そんな時間もなければ手間もかけたくないですよね。

そんなギーですが、実は自宅で簡単に作ることができるのです。

用意する物

  • 無塩バター
  • コンロ
  • ザル
  • キッチンペーパー
  • 瓶(完成したギーを入れる容器)

今回は約100グラム程度で作りましたが、400グラム程度で作ったほうがうまくいくようです。

大量に作る場合は、業務用バターを買って作ってみるといいでしょう。

1、無塩バターを鍋に入れる

無塩バターをゴロンと鍋に入れましょう。

小さく切ると簡単に溶けるので早くできますが、そのままでオッケーです。

2、無塩バターを火にかける

鍋に入れた無塩バターを火にかけていきましょう。

弱火で最初から最後まで行います。

温度が110度を超えてくると鍋底に凝固物ができます。

ぷくぷくと水分がでてきて、泡が大きくなってきます。

3、ギーが黄金色になったら完成

黄金色になって香ばしいバターのような甘い香ばしい香りがしたら完成です。

この鍋底は黒いので見づらいですが下に沈殿物があります。

大体大きな泡がでなくなってきて少し経ったら終わりで良いでしょう。

4、キッチンペーパーをセットしたザルでギーを濾す

キッチンペーパーをセットしたザルで濾していきます。

これによって沈殿した不純物を取り除いていきます。

5、保存用の容器にギーを入れる

保存用の容器に入れればお手製ピュアギー完成です!

私は離乳食で利用したビンに入れています。

耐熱容器に入れて蓋をしておくと良いでしょう。

これは常温で保存できますよ。

購入できるおすすめのギー

作り方は簡単だけれど面倒くさいし、ちゃんとしたギーかほしい!という人は、サクッとギーを購入してしまいましょう。

ここでは、2種類のおすすめギーを紹介していきます。

「ギー・イージー」手に入りやすく値段もお手頃

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ギーイージーは最近百貨店や海外輸入品製品を取り扱っているお店で見かけます。

200グラムで1800円程度で購入できるので、あまり使わないけれど試してみたいという人にはちょうどよいですよ。

ギーイージーは普通のものの他に、ココナッツギーもあります。

ギーとココナッツには体を冷やす成分があるので、暑い季節のお料理に使うとピッタを抑えられるのでおすすめですよ。

「アムール・ギー」大容量でお得(MISAKI愛用)

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大容量なのに他のギーと比べてやすいので、私はこのギーがお気に入りです。

味はあっさりとしているので、個人的には料理に使いやすく、野菜炒めやクリームシチューなど、様々な料理に使っています。
手作りギーよりもツンとしたミルキーな香りは少いかなという印象で、何にでも使えます。

ギーを食事に使う方法

料理のオイルとしてギーを使うのはもちろんオススメの方法です。

サラダ油の代わりにギーを使うと手軽でとても楽ちんで、アーユルヴェーダでいうところのオージャス(生命力)がアップします!

私はクリームシチューを作るときには必ずギーを使います。

サラダ油だったらでなかったコクや深み、ミルキーな香りがでるので最初にギーを料理に使えば変化がわかりやすい方法です。

また、スパイスカレーを作るときにもギーはおすすめですよ。本場インドでも、ギーをベースにしてカレーが作られるので、味わいがインドっぽくなりますよ。

また、冒頭でお伝えしたように、ギーは便秘の人にもピッタリです。

ギーとホットミルクを混ぜて飲むと、増えすぎたヴァータを鎮静させてくれるので、ヴァータ性の便秘の人はこれのレシピを試してみてくださいね。

また、ギーにスパイスを混ぜて薬用ギーとして使うこともできます。

赤ちゃんを始め大人からお年寄りまでみんなギーを使えば、生命エネルギーをもらえることでしょう。

ギーをセルフマッサージに使う方法

ギーをセルフマッサージに使えば簡単に若々しいお肌が手に入ります。

ギーは風のエネルギーのヴァータと火のエネルギーのピッタを鎮静させることができるオイルです。

特にピッタが増悪してしまったときには、ギーを使うと有効です。

例えば、先程紹介したネトラ・タルパナのような目の異常にはピッタリです。

MISAKI
「増悪」って?という人は、アーユルヴェーダの病気の段階について読んでみてくださいね!

薬用ギーとして使用する

ギーにスパイスやハーブを混ぜて、薬用のギーを作ってしまうのも良い方法です。

かんたんな方法であれば、ギーとターメリックというスパイスを混ぜて作る薬用ギーがおすすめ。

簡単にできるので作って使ってみてくださいね。

MISAKI
作り方は以下のページで紹介しています。

ギーを使って簡単にアーユルヴェーダライフを!

ギーを使えば簡単にアーユルヴェーダの実践ができます。

普段の生活ではなかなか「ギー」というものを目にしたり口にしたりすることはありませんが、今、知っちゃいましたね。

ギーひとつでアーユルヴェーダライフを日常に取り入れることができるのでお試しあれ!

何も難しいことはありません。

日本的に言うならギーはサラダ油のようなものです。

料理に敷く油といったらギーというのがインドの方法なだけです。

なので、怖がらずにまずは試してみると、「なんだ、アーユルヴェーダって簡単じゃん!」と実感していただけると思います。

ギーも無塩バターで簡単に作れるので、ぜひとも試してみてくださいね。

そう、アーユルヴェーダって何も特別なことじゃないんです。

私たちが毎日米を食べるように、自然に日常に行えることなんですよ。

というわけで、「アーユルヴェーダ的に正しいの?」とか考えずに、まずは始めてみてください。

やってみたときの感想なども、お待ちしていますよ。

ぜひこちらから送ってみてくださいね!

この記事のアーユルヴェーダの参考文献

この記事は以下のアーユルヴェーダの本を参考にしました。

アーユルヴェーダを学びたい方はこれらの本は非常に良いので手に入れてみてくださいね。

アーユルヴェーダの最高のオイル「ギー」の作り方と使い方を解説
MISAKI
ほかにもアーユルヴェーダの本を知りたい人は以下で15件ご紹介しているので参考にしてくださいね。
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