アーユルヴェーダのヴァータ（風）体質におすすめの運動方法

ヴァータ体質や、複合タイプでもヴァータが多い人にピッタリな運動やエクササイズを紹介していきます。

ダイエットや健康維持に運動をしたいと考えているあなたはぜひとも最後まで読んでみてくださいね。

ヴァータ体質にピッタリな運動

ヴァータ体質の人はこのような運動がピッタリです。

このほかに言えば、穏やかな自然に触れて体を激しく動かしすぎない運動が、ヴァータを乱しづらく体を整えてくれるといえるでしょう。

ちなみに、アーユルヴェーダにおいて適切な運動量は、額やわきのした、背中に汗が流れたときくらいまでといわれています。

「今は運動したい気分！」と思って激しい運動をしてしまうと、それが不健康につながってしまうこともあるので気を付けておきましょう。

 

では、上にあげたものをひとつひとつヴァータの性質と合わせて説明していきます。

ヨガ

スポーツクラブやヨガスタジオなどで行われているヨガは、ヴァータ体質の心と体を整えるのにぴったりでしょう。

アーユルヴェーダにおいて、ヨガは度の人においても良いといわれています。それというのも、ヨガは他人との競争ではなく、自分の体の様子を観察しながらポーズをとるものだからです。

なので、ヨガ教室に行ったとしても、ヴァータ体質の人は周囲の人とおしゃべりをしながらやる環境よりも、自分の心と体に集中してできるような場所を選ぶと良いでしょう。（ヴァータに限らずそうとも言えますが。）

そうする方が、ヴァータ体質の特性である外向的な要素をいったんとどめておけるので、ヴァータのバランスが整いやすくなるからです。

呼吸に集中するヨガや、激しすぎないストレッチを含むものは最高です。

なお、スポーツクラブによってはマントラを唱えることが宗教的だということで禁止されているものもありますが、マントラを唱えたい人はヨガスタジオの方がいいかもしれません。

ウォーキング

川辺や海辺などをウォーキングしてみるのも、ヴァータ体質の人にとって良い運動方法です。

自然の中で体を動かした方が、ストレスレベルが低くなります。

ヴァータの人は繊細なので、予想以上に外界からのストレスを普段から感じてしまっています。

そのため、このように自然の中を歩いてあげた方が、リラックスしながら運動を楽しめるはずです。

このときに、友達やパートナーと一緒にしゃべりながら歩きたいという気持ちになるかもしれませんが、自分と向き合う時間を持つという意味でも一人で歩いてみることをメインにすると、心が落ち着きやすくなります。

ウォーキングのほかにも、山などを軽く歩くハイキングなども良いですね。天気の良い日にピクニックがてらやってみるのも楽しいですよ。

ダンス

ダンスなどはヴァータ体質の人はすでに親しまれている人が多いかもしれません。

音楽に合わせて自分の気持ちを思い切り表現するのは、ヴァータのクリエイティブな能力が生かせるちょうど良い運動です。

バレエやジャズダンス、社交ダンスなど、自分の好きなダンスを選んでやってみると楽しいでしょう。

エアロビクスなどもダンスの様で楽しいですが、激しすぎると体力が少ないヴァータの人には負荷が大きいので、できるだけスローなものを選んで行うと良いですね。

セルフマッサージ

マッサージは受動的な運動です。

体を動かすことができないときには、お風呂上りにセルフマッサージを取り入れてみると、体の流れが良くなります。

特にヴァータ体質の人は手足先が冷えやすいので、マッサージをしてあげるとすぐに効果を感じられるはずです。

全身マッサージをするのは大変なので、手のひらや足の裏などをマッサージしてあげるだけでも、体のバランスが整うのが感じられるはずです。

ヴァータ体質の人が気を付けた方がよい運動

ヴァータ体質の人はアクティブで新しいことに興味を示すことが多いでしょう。

知り合いから誘われたら、思い切って新しいことに挑戦することもできる人が多いはずです。

このように、新しいことに順応できて楽しく過ごせることはヴァータの特性なので大切にしたいものです。

ですが、これが行き過ぎると、ヴァータの性質が乱れてしまって、体調不良に陥ってしまうことがあるので注意が必要です。

それを踏まえて、アクティブなヴァータ体質の人ができれば避けておきたい運動をご紹介していきます。

ただし避けるといっても、絶対にやってはいけないという意味ではありません。ヴァータを乱しやすい運動であるというように解釈をしてくれればと思います。

なので、もし体調不良になってしまったら、一度これらの運動をストップするなどの工夫をしてみてくださいね。

それではいきます。

寒さにさらされる運動

スキーやスノーボード、アイススケートなど、冬季に行うスポーツは体を冷やしてしまう傾向があります。

ヴァータには「冷たい」という性質があるので、寒い環境の中にいるとヴァータのレベルが上がってしまいます。

なので、寒い環境で行うスキーなどの雪の中で行うスポーツは、ヴァータの人にはあまり向いていないといえるでしょう。

ただし、寒さ対策をしっかりとして、スポーツの後はしっかりと体を温める環境があれば、その乱れを整えられるのでネガティブな影響は受けづらいはずです。

雪国育ちの人はこのような寒い中で行うスポーツに慣れ親しんでいると思いますが、その場合には食事で体を温めるものを摂取することでバランスをとれます。

もし、このようなウィンタースポーツの後に体調が悪くなるようだったら、体をしっかりと温めるようにしてあげてくださいね。

激しすぎる運動

ヴァータ体質の人は、エアロビクスやジョギングなど激しい運動の方が楽しいと感じる人が多いかもしれません。

ですが、テンポの速い運動は気が付かないうちに、必要以上に体力を消耗していることがあります。

特に、ヴァータ体質の人は体力があまりないのに、気持ちはアクティブに行動したい傾向があるので、無理した後で「しまった！」と気付くことがあるように思います。

なので、自分では「まだまだいける！」というレベルの運動、つまり、体に負荷になりにくいものを選ぶようにしておきましょう。

激しい運動をたくさん毎日行ってしまうと、関節に負荷がかかり、異常が現れやすくなることがあるので注意が必要ですよ。

適切な運動をして、心と体のバランスを整えよう

ヴァータ体質の人にピッタリな運動は、体をのびのびと動かしたこまめに行えることです。

最初にも言いましたが、運動をするうえで汗が脇や背中、額にかく程度までにしておくようにしましょう。

ヴァータ体質の人は無理をして後々体調を崩してしまう傾向があるので、その点はよく覚えておくと体のバランスを整えるのに役に立つはずです。

それを踏まえて、体の循環が良くなるような運動を毎日こまめに行えば、ヴァータも抑えながら心と体のバランスを整えることができるはずです。

ぜひとも試してみてくださいね。

参考文献