こんな方におすすめ
- アーユルヴェーダを実践してみたい
- アーユルヴェーダのベビーマッサージをしたい
- 赤ちゃんとのふれあいを楽しみたい
- 太白ごま油を活用したい
アーユルヴェーダのベビーマッサージは子供の才能を開花させる
ベビーマッサージは、現在産婦人科医院でも「お母さんクラス」のように頻繁に行われています。
最近流行っているから……ということで初めて見たらとても良い効果があったという声を多く聞きます。
それもそのはずです。
これらベビーマッサージは、昔から子供に良い影響を与えることができるという風に言われています。
最近では、「子供に良い」とされてきたマッサージに、科学的にも良いと証明されるようになってきました。
それは、免疫力を高めたり、情緒を安定させたり、脳を発達させたり。
これらについてアーユルヴェーダからの視点を存分に盛り込んでご説明します。
アーユルヴェーダのベビーマッサージで免疫力を強める
アーユルヴェーダにおいて、ベビーマッサージは免疫力を強めると言われています。
清潔な肌にオイルを塗ってあげることで、オイルによる免疫力アップと、触れて上げることによる生命力アップによる免疫力の増加があります。
オイルはヴァータ(風)を鎮静させてくれ、エネルギーを与えてくれるからです。
冬場は寒い中でも、室温を少し暖かくして、風邪や感染症の予防のためにやってあげたいですね。
アーユルヴェーダのベビーマッサージは情緒を安定させる
触れるということは、アーユルヴェーダではヴァータ(風)の性質です。
赤ちゃんは触れることによって、愛情を感じます。
愛情は赤ちゃんにとって、食事や睡眠のように必要不可欠なものです。
この愛情を触れて感じてもらうことによって、ヴァータが乱れたときに生じる「不安感」というものを消してくれます。
赤ちゃんが泣いたときに抱っこしてあやしてあげますよね。
これは、赤ちゃんに触れることで、安心させてあげるためです。
愛情をもって抱いて声をかけてあげる。お母さんお父さんはこれを自然にやってあげています。
そう、これで赤ちゃんのヴァータの乱れをお母さんやお父さんが取り除いてあげているんです。
小さいときに安心することを覚えた赤ちゃんは、「自分が助けを呼んだら誰かが助けてくれる」と、この世界にポジティブな思いを持つようになります。
なので、タッチして、頬ずりして、抱っこして、マッサージして、赤ちゃんにとって最高のコミュニケーションをとってあげましょう。
脳を発達させるベビーマッサージ
ベビーマッサージは脳を発達させるとも言われています。
赤ちゃんはこの世の中に出てきたらすべてが刺激的です。
五感を精一杯働かせて生きています。
特に目がまだ大人のように発達していない赤ちゃんのうちは、皮膚感覚がとても繊細です。
触れられることはその刺激を受け取っていること。
特にベビーマッサージでは、声をかけながら触れて、見て、お互いのにおいをかいで……と、ほとんどの刺激を感じます。
つまりこれらの刺激は赤ちゃんの脳を活性化させて、発達させるのに一役買っているわけです。
アーユルヴェーダ発祥の地インドではベビーオイルマッサージが日常
アーユルヴェーダが生まれたインドでは、日常からオイルを使用してお互いにマッサージをしあいます。
それは、花嫁が嫁入り前に特別なオイルを使って行われることだったり、赤ちゃんにベビーマッサージを行ったりです。
健康を維持するという目的の他にも、人と人のコミュニケーションを行う上で行われています。
脳の発達に良いことを、自然と行っていたのですね。
おばあちゃんが赤ちゃんへ「ベビーマッサージ」
インドの家庭では、ごま油を使用したオイルマッサージが一般的です。
身分制度があったインドでも、昔からどんな階級の人でもベビーマッサージを行っています。
また、バリやフィジーなどの島々でも、ココナッツオイルを使ってベビーマッサージを行います。
これらの島々は、アーユルヴェーダの考えが根本にあるために、ベビーマッサージをしているということも関連しているでしょう。
また、日本でもベビーマッサージ専用の職業を持っている「小児あんま」を行っていた時代がありました。
昔は現代医学の様に、病気になってしまったらそれが治らない時代でした。
なので、病気にならないように、いかに健康状態を維持するかということが重視されていました。
そのため、繊細なこどもでもうけられるマッサージを行って、健康の維持に努めていたわけですね。
アーユルヴェーダでも同じようなことが言われています。
「病気になってから治すのは愚者で、病気になる前から健康を維持するのが賢者」というようにです。
確かに、健康な時に健康を維持しておきたいものですよね。
さて、インドではおばあちゃんが生まれたばかりの赤ちゃんにごま油を使ったオイルマッサージをします。
このオイルマッサージによって、肌は健康的になり、さらに触られることによって情緒が安定した人になるという風に言われています。
オイルマッサージはヴァータのバランスを整えてくれるのに役立ちます。
ヴァータは「乾燥」、「冷たい」などの性質を持ちます。
赤ちゃんもこの世の中に生れ落ちてからというもの、お腹の中の温かい環境とは異なり、乾燥や冷たいなどの環境の変化にさらされています。
そして、このヴァータが乱れてしまうと、不安になったり、小さなことでも興奮してしまう傾向があります。(もともとの性質いよるものもありますが)
ただ、これを抑えてくれて、心を穏やかに、情緒を安定させてくれるのがオイルマッサージです。
さて、この情緒の安定というのも、心理学でも証明されてきています。
あるマウスを使用した実験では、アタッチメントによって成長の速度に差が出たというのです。
実際に生まれたばかりに母親からすぐ離されてしまったマウスと、ずっと一緒にいたマウスでは同じミルクを飲んでいるのにも関わらず、母親からすぐに離されてしまったマウスの方が成長の速度が遅かったという結果が出ています。
この皮膚の触れ合いによって発生する成長というのは、実際に哺乳類ならどれでも当てはまるものです。
特に人間は社会性が非常に高い生き物なので、小さい時に触れ合いがないと、心が不安定になってしまいます。
もしかしたら、あなたが不安になりやすいという性質を持っているのも、後天的に備えてしまったものかもしれません。
アーユルヴェーダ式ベビーマッサージで用意するもの
ベビーマッサージではドライマッサージとオイルマッサージがあります。
それぞれ必要なものが違います。
といっても、オイルマッサージにはオイルを使用するだけです。
特に難しいことはありませんので、是非ともトライしてみてくださいね。
あ、必ずマッサージに必要なのは、「愛情」です!忘れずに用意してくださいね!
アーユルヴェーダのオイルマッサージで使うもの
- 植物性のオイル(太白ごま油がおすすめ)
- タオル(下に敷く用)
オイルは基本的に季節や赤ちゃんの体質に合ったものを使用してほしいと思います。
私は基本的に「太白ごま油」をキュアリングしたものを使用しています。
他にお勧めな植物性オイル
- ホホバオイル(これは植物性樹脂ですが、なめらかです)
- スウィートアーモンドオイル
- ココナッツオイル
※ココナッツオイルは体を冷やす性質があるので、夏場以外はあまり使用しないようにしましょう。
自分にマッサージをする際は、これにアロマオイルを入れて使用することもあります。
ただ、赤ちゃんは皮膚が大人よりも繊細なので、できるだけアロマオイルを使用することは控えましょう。
赤ちゃんがアレルギーを起こしてしまう可能性があります。
食用のごま油のキュアリングの方法は以下を参考にしてくださいね。
ドライマッサージでつかうもの
- 特になし
ドライマッサージで使用するものは特にありません。
必要であればタオルなどを使用しても良いですが、特に必要はないのでどこでもできて簡単です!
マッサージしたいけれども何となくオイルを使うのが面倒くさい時は、ドライでそのままやってしまいましょう!
アーユルヴェーダのベビーマッサージのやり方
ベビーマッサージのやり方・手順は基本的に一緒です!
アーユルヴェーダにおいて、体の中心から外へ、内側から外へ、ということがベースにあります。
なので、これを使ってやってみましょう!
マッサージのうまい下手、手順があっているあっていないは全く関係ありません。
何より大切なのは、赤ちゃんとお父さんお母さんがいかにお互いを感じあっているということです。
親が「気持ちいい?」と肌で聞いて、赤ちゃんがが「うん!きもちいい!」と答えていたら、極論、マッサージなんかしなくても、ただ触っているだけでOKなんです!
それを言ってしまったあとになんですが、マッサージはやっぱり体の流れを良くするので是非とも試してみてください!笑
【必読】※マッサージをしてはいけないとき※
- 予防接種を受けたその直後(前はOK)
- 熱がある場合(目安は37.5℃以上)
- 感染症にかかっているとき(みずぼうそう、はしか、おたふく、風疹など)
- 湿疹が化膿しているとき
- 明らかに機嫌が悪いとき
- ミルクの飲みが少ない・おしっこの回数が少ないなど、体調がすぐれないとき
- 気温が暑すぎたり寒すぎたりするとき
このように、赤ちゃんの体調がすぐれないときは基本的に行わないようにしましょう。
大人では「風邪をひいたらマッサージをして安静にする」という考えも一部ではありますが、赤ちゃんは自分でそれを回復させる生命力があります。
なので、風邪をひいたときはそっとしておいて、マッサージをするときは赤ちゃんの様子をみて行いましょう。
①あおむけ~ストローク
頭から足先まで優しくなでるようにストロークをしていきます。
②あおむけ~サイドのストローク
赤ちゃんの体のサイドを撫でるように頭から足先に流していきます。
③あおむけ~ゆらゆら
おなかまわりをゆらゆらして、体をすこし動かしてあげましょう。
④あおむけ~おなかくるくる
時計回りにお腹をぐるぐると優しく流してあげましょう。
これによって、便秘がちな赤ちゃんの便を流してあげることができます。
オイルは経皮吸収されるので、そのまま奥の細胞まで深く入っていきます。
アーユルヴェーダでは4分45秒で脊椎までそのオイルが到達するといわれています。(どうやって調べたかは知りませんが笑)
なので、便秘がちな赤ちゃんにはこれだけやってあげてもいいでしょう。
①脚のベビーマッサージ
脚のマッサージはちょっと動くので大変ですね!
でも、足の付け根からつま先にかけて、つるるんと流してあげましょう!
内側と外側の流れを意識して流してあげるといいでしょう!
と言っても、赤ちゃんの脚は細いので、ツルンとワンストロークで終わってしまってもOKです!
触れ合いが大切ということを忘れずに行いましょう!
②脚その2
もし赤ちゃんが暴れていなければ、もう一度脚を流してあげましょう!
脚を両手で挟んで、こねながらつま先の方まで流します。
このときに、膝周りは少し優しくしてあげましょう。
①腕
腕のマッサージも脚と同様です!
内側と外側をちょっぴり意識してもいいでしょう!
でも、やっぱり細いのでワンストロークで終わってしまうのは仕方ありません!
赤ちゃんに「終わっちゃったね!」と声をかけて笑ってもいいでしょう。
②腕
こちらも足と同様に手のひらで赤ちゃんの腕を包み、コネコネしながら指先まで流します。
③てのひら
手のひらです!赤ちゃんの手のひらマッサージは可愛くて幸せな気持ちになりますよね。
こちらも手のひらをじんわり押してあげてから、指先に向かってながしてあげます。
月齢の低い赤ちゃんだと、「何するのよ!」と言わんばかりに手わ握られてしまうかもしれません。
そうしたら、手のひらの真ん中をじわーっと押してあげるだけでもOKですよ!
うつ伏せ①~ストローク
うつ伏せの姿勢です。
セラピストの膝の上にタオルや座布団をおいて、その上に横になるようにしてマッサージをしてもいいでしょう。
最初は肩からお尻にかけて、じんわり流してあげます。
うつ伏せ②~ジグザク
次に肩からお尻にかけて、ジグザグと背中を流してあげましょう。
このときに、背中だけでなくお腹の横の方まで流してあげてもOKです!
広い面でたくさん触れてあげましょう!
うつ伏せ③~くるくる
今度は首からお尻にかけて、背中をくるくる円を描いて流していきます。
これもできるだけ広い面で、クルクルと流してあげます。
うつ伏せ④~タッピング
赤ちゃんの背中を指先を使ってタッピングしてあげましょう!
少し大きい赤ちゃんであれば、セラピストが狐さんの手をつくって、狐さんの口でつんつんと食べるようにタッピングしてあげましょう。
小さい赤ちゃんであれば、人差し指と中指でトントンと軽くタッピングをしてあげてくださいね。
うつ伏せ⑤~ストローク
最後に優しくエンディングのストロークをしてあげましょう。
頭から指先、頭から足先……気持ちよかったねー!と声をかけてあげてくださいね!
アーユルヴェーダのベビーマッサージは「愛の手」
いかがでしたか?
今回はアーユルヴェーダのやり方ということで、体の中心から外へという流れでご紹介しました。
それよりもいい方法があるよ!という方がいたら、ぜひとも教えて下さい!
さて、ベビーマッサージはまだまだ手順がたくさんありますが、とりあえずこれだけでも赤ちゃんとお母さん、お父さんは触れ合いができます!
ベビーマッサージは何よりも触れ合いを大切にすることが重要です。
なので、実際にやり方なんて何でもいいんです……笑
触ってるだけでも赤ちゃんは幸せなんですから!
なので、間違いや手順が違うということにこだわらず、赤ちゃんとのふれあいを1番に考えてベビーマッサージをしてみてくださいね!
ベビーマッサージをやってみて、赤ちゃんの反応はこうだったよーという声がありましたら、ぜひ教えて下さい!
あなたの体験談を楽しみに待っています!