カファ(カパ)を多く持つ人の特徴
トリドーシャバランスの中で、カファ(カパ)を多く持っている人は、がっしりとした骨格や、女性的な柔らかさを感じさせる体格をした人が多いです。
また、精神面では普段から落ち着いていますが、何か辛いことがあると自分を責めて引きこもりがちになる傾向があります。
そんなカファ(カパ)を多く持つ人の特徴を紹介していきます。
※以降は「カファ」のみの表記とします。
身体的特徴
カファの身体的特徴は、以下の様なものがあげられます。
- 骨格がしっかりしている
- 体型が大きい
- 腕力が強い
- 太りやすく、腕や足の血管が見えづらい
- 食事を一食抜いても我慢できる
- どこでもよく眠ることができる
- 肌は白くなめらか
- 髪の毛は黒く太い
- 歯並びがいい
- 歯は白くて虫歯になりづらい
- 激しい運動に耐えることができる
カファの性質を多く持つ男性は、骨格がしっかりしています。
女性もそうなのですが、それに加えてグラマーな体系であることが多いです。腰が広くいわゆる「安産型」のような体型をしています。
ヴァータやピッタと比べると体力があるので、力仕事に耐えることができるドーシャです。
また、肌を触るとしっとりひんやりしているのが特徴で、日に焼けてもすぐに白く戻ってしまいます。
性格的特徴
カファの性格的特徴は以下の様なことがあげられます。
- イライラすることがすくない
- 物を覚えるのは遅い
- いったん何かを覚えると忘れにくい
- 引っ込み思案でちょっと恥ずかしがり屋
- のんびりマイペース
- 浪費はあまりせず、お金はいつの間にかたまっている
- 歩くのはゆっくり
- しゃべるのはゆっくり
- ひとりでぼーっとするのが好き
- 自分の信念を持ってる
- 頑固で融通がきかない
なんだかほんわかした雰囲気を感じさせられるのがカファを多く持つ人の特徴です。
動作はゆっくりで、小さなことは気にしない。そして、誰にもあまり言わないけれどもカファの人の中には強い信念があることが多いです。
反対に、カファのバランスが乱れてしまうと、怠惰になったり頑固になって融通がきかなくなってしまうこともあります。
アーユルヴェーダのカファ(カパ)とはどんな性質?
カファ(カパ)は「トリドーシャ」のなかの「水」の性質
カファはトリドーシャの中の「水」の性質とよく言われます。ヴァータ(風)とピッタ(火)の3つの性質ではよく3番目に言われるものです。
みずみずしさや、骨格、体の基礎といったイメージでカファは良く語られます。
カファ(カパ)は五大元素の水・地をもつ
カファは五大元素の「水」と「地」の2つの性質でできています。トリドーシャの中で唯一「重い」や「遅い」といった性質を持ちます。
ゆっくりとしたカファの性質を表していますね。
カファ(カパ)の性質
カファの性質とはどういったものがあるのでしょうか。
カファの「水」と「地」の中に隠された性質をお伝えしていきます。
この性質を知って、日常生活に応用していけるようにしましょう!
重い、遅い、湿ったなどの性質を持つ
カファの持つ性質は以下の通りです。
- 重い
- 油っぽい
- 冷たい
- 遅い
- 固い
- 粘着
- なめらか
- 安定
カファは上記のような性質を持っています。
なので、季節で表すと、「春」を表します。「春眠暁を覚えず」という言葉があるように、春はみずみずしく、生命に満ち溢れた環境になります。そして、朝方には体が重く感じることが多いでしょう。
これは、カファによるものです。
また、花粉症のようなアレルギーはカファ性のものであるといわれています。なので、体の中にカファがたまってしまっている状態なので、それをデトックスしてあげることが必要なのです。
カファ性の食べ物は上にかかれたように「重い」「粘った」「油っぽい」「冷たい」というものがあげられます。
例えば、油もの。これはカファのバランスを乱します。お酒を飲むときに油ものを食べるというのは実は理にかなっているんです。
それというのも、お酒はピッタを上げます。そのため、お腹を下しやすくなるのですが、それと一緒に油を使った食べ物を食べてあげることで、消化を緩やかにしてバランスをとってあげることができるのです。(人によっては油ものでお腹を下す人もいるでしょうが……。)
また、ヴァータが過剰になっている人は、良質の油をとってカファを上げてあげることで、体内のヴァータのバランスととれるとも言われています。
また、肥満傾向にある人は、滋養のある「重い」「粘った」「脂っこい」ものを好む傾向にあります。これは、自ら自分のカファの要素を乱している状態です。
カファ(カパ)が乱れるとふさぎ込んで怠惰になる
カファが乱れると、落ち込んでふさぎ込んでしまう傾向があります。
カファのバランスを多く持つ人は、他人にやさしい人が多いのですが、その反面、自分を責めがちな傾向があります。
そのため、自分を責めて、外に出ていきたくないと思い込んでしまって、出不精になってしまいます。
それによってさらに体を動かさない日々が続くので、さらに怠惰になって体が重くなって、動きたくなくなって……という悪循環に陥ってしまいます。
なので、カファのバランスを多く持っている人は、「なんだか落ち込みがちかもしれない」と思ったり「やる気が出ない」と思った場合は、カファの性質の反対のことをしましょう。
つまり、動いたり、食事を抜いたり、食べるときは辛いものを食べて刺激をしたりすることが必要です。
ドローっと泥のようにへばりついてしまっては、もったいないですもんね!
カファ(カパ)は生命力のある体質
カファ(カパ)はトリドーシャの「水」の性質です。
このように、生命力に満ち溢れていて、体力はあり、心は穏やかであるというとても良い性質を兼ね備えています。
春や梅雨の時などには体調を崩しがちになってしまいますので、体がおもだるくなったり、むくみがちになってしまったら、体を温めてカパのバランスを整えるようにしましょう。