今回はアーユルヴェーダ式のイライラしているときの対処方法を5つご紹介していきます。
こんな方にオススメ
- イライラしているときの対処方法を知りたい
- 怒ったときのアーユルヴェーダ対処法が気になる
- イライラの原因をアーユルヴェーダ的に言うとどうなのか知りたい
アーユルヴェーダ式なイライラしているときの対処方法5つ
それでは、イライラしているときの対処方法をアーユルヴェーダ的に見ていきましょう。
他にもたくさんの方法がありますが、いつでもどこでも行いやすいものを5つピックアップしてみました。それが以下です。
- 甘いものやしょっぱい食べ物を食べる
- 腰をひねるストレッチや運動をする
- 水や冷たいものでクールダウンする
- 瞬間的な怒りは息を大きく吸って吐く
- 呼吸にだけ意識する
これを見ただけでも、何となく「なるほど」と思われる方もいるかもしれません。
それでは、ひとつずつ説明していきます。
1、甘いものやしょっぱい食べ物をたべる
甘いものやしょっぱいものを食べることで、ヴァータ(風のエネルギー)が整ってくれます。
イライラはピッタと思われがちですが、ヴァータが乱れているから起こるということもあります。
現代人では、睡眠不足や過労、食生活の乱れてヴァータのバランスが乱れていることが非常に多いです。
寝不足な時に些細なことでもイライラしたり、人に攻撃的になったり気分のムラがあることがありませんか?
これが、まさにヴァータが乱れた状態です。
なので、このような状態の時には甘いものやしょっぱい食べ物をあげましょう。
これでヴァータをおちつけてリラックスするという作戦です。
「無性に甘いものが食べたい」や「ファストフードのポテトが食べたい」と思っているときはヴァータの乱れだと判断してもよいので、ぜひとも甘いものやしょっぱいものを食べてあげてください。
このときにチョコレートやフライドポテトなどのお菓子やファストフードを食べることもいいのですが、できれば焼き芋やふかし芋、小さなおにぎりなど、ナチュラルなものを食べてあげる方が長期的にみて体のバランスは整いやすいです。
2、腰をひねるストレッチや運動をする
一日中イライラしているときにはヴァータが乱れていることも前提と考えますが、その人のボディドーシャバランスによってはピッタが乱れやすくなっている状態であるといえます。
そんな時には、腰をひねるストレッチや運動をしてみましょう。
その理由は、胃のあたりはピッタが座しているからです。
胃のあたりにピッタの火(エネルギー)がメラメラと燃えてしまっているので、そこを刺激することで、からだの流れをよくするのが目的です。
このときのストレッチは激しいものではなく、できるだけゆっくり伸ばすようなストレッチをメインとして行うと良いでしょう。
激しいと逆にピッタをあげてしまうことになりかねませんので、10秒数えてひとつのストレッチを行うようにしてみてくださいね。
例えば、壁に背中を向けて立って、腰をひねって壁に両手をつくようなストレッチをすればお腹周りのストレッチにはピッタリです。
イライラしているときはせっかちになって「10秒も待てない!」と思ってしまいますが、この10秒でそのあとの1日が変わるのであれば、ここでやっておいた方がかなりお得ですよ。
3、水や冷たいものを食べてクールダウンする
水や冷たいものを食べてクールダウンをすることで、体内のピッタの火のエネルギーを抑える方法です。
冷えた水を飲んだり、冷麺などの冷たいものを体に取り込むことで、熱を中和してイライラを抑えていきましょう。
水なら比較的いつでも飲めるので、仕事中でも家事中でも使える手です。
もちろん冷たい水で手や顔を洗ってみるのも効果的です。
首から上はピッタが多く存在している部分です。そこを冷やすことで体もすっきりしてくれるはずですよ。
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4、瞬間的な怒りは息を大きく吸って吐く
誰にでも訪れる瞬間的な怒りの簡単にできるアーユルヴェーダ式対処方法は、息を大きく吸って吐くこと。
誰かがあなたに対して理不尽なことを言ったときは頭に血が上るような感覚になるかと思います。
そんな時にその状態のまま言葉を口に出してしまうと、人間関係に亀裂が入ってしまう可能性があります。
反撃をするにせよしないにせよ、自分の気持ちをいったん受け止めるとそのあとの行動を有意義に決定できるはずです。
なので、頭にカーっと血が上った時、目の前が真っ白になるような感覚の怒りには「息を大きく吸って吐く」をするようにしましょう。
このように瞬間的な怒りのときには自分の行動を決定できるほど冷静でなくなってしまう場合があります。
なので、普段からイライラや怒りを感じたときには「息を大きく吸って、そのまま大きく吐く」ということを意識して取り入れてみると、実際に大きな怒りが直面した時にもちゃんと対応ができるはずです。
5、呼吸にだけ意識する
怒りを感じても何かを食べたりその場所から逃げるわけにはいかないには、自分の呼吸にだけ意識をむけてみるとよいです。
イライラや怒りを感じているときには、怒りという感情の下に悲しさや寂しさ、孤独感などがあります。
例えば、自分が一生懸命頑張って仕事をしているときに、その仕事をあなたに押し付けた上司や同僚などの周りの人はさっさと自分を置いて帰宅してしまうとき。怒りを感じますよね。
こんな時には、期待していたのに裏切られたという寂しさや悲しさ、そして落胆などの感情があり、それを表現するために怒りがあふれてくるのです。
しかし、それでも目の前の仕事を終わらせなくてはいけないときには、その怒りやイライラにとらわれていては時間や自分の精神力が無駄に使われてしまうことになります。
そこで自分の呼吸に意識を向けてみましょう。
鼻で呼吸をするなら、鼻の穴の出口に空気が出入りする感覚を10回でも20回でも感じてみるんです。
そうすると、それを感じているときにはイライラが少し収まって自分の呼吸に集中できていることになるはずです。
イライラ・怒りが収まった後はヴァータを整えて
怒りやすくなっているということは、ヴァータもピッタも乱れている状態です。
怒りによって自分の行動や選択のミスをしてしまうと、残念ながらその結果を被るのはあなた自身です。
なので、イライラした時や怒りを感じたときにできる対処方法を覚えておいて、実際にその状態になったときに対応できるようにしておきましょう。
できる限り「イライラしている」「怒っている」という感情を受け止めてみることで、自分自身の心と体の変化にも気が付く様になっていくはずです。
そして、家に帰ったらあなた自身をしっかり休めて、リラックス・リフレッシュタイムをとるようにしてくださいね。