こんな方におすすめ
- 最近体が疲れている
- なかなか眠りにつけない
- 不安な気持ちや恐怖感がおおくある
- アーユルヴェーダのヴァータの症状を勉強したい
ヴァータが乱れたときの症状一覧
ヴァータが乱れたときの症状はざっと上げると以下のようなものです。
乱れたときの症状
【フィジカル面】
- 髪の毛や肌が乾燥する
- 手足が冷える
- 便秘がちになる
- お腹にガスがたまってしまう
- 頭痛や筋肉痛がある
【メンタル面】
- 気持ちが落ち着かない
- イライラしやすくなる
- 不安で夜も眠れない
- 些細なことをすぐに忘れてしまう
- まだ起こっていないことへ恐怖心が強くなる
- 集中力がなくなる
- 衝動的な行動をするようになる
人間の体と心はひとつなので、もちろんヴァータが乱れたときには心と体もヴァータの性質の体調不良が生じることが大半です。
普段自分の心や体の変化にあまり気付けなかったり、気付けてもどうやって対処をすればよいかわからない人は、とりあえずヴァータの乱れを疑ってみましょう。
ヴァータが乱れたときの体
【フィジカル面】
- 髪の毛や肌が乾燥する
- 手足が冷える
- 便秘がちになる
- お腹にガスがたまってしまう
- 頭痛や筋肉痛がある
ヴァータが乱れたときの体は、冷え、乾燥(油分が減少)してしまう傾向があります。
この状態というのは、自律神経の「交感神経」が優位になっている状態です。なので、心も同様にリラックスできずに闘争or逃走モードになってしまっているというわけです。
もし、あなたの体の状態が上記に当てはまっていたら、今すぐにリラックスモードで生活するように努めてほしいと思います。(リラックスすることで、ヴァータはおちついてくれます)
ヴァータ体質の人の場合はヴァータをもともと多く持っているので、ヴァータを乱す行動や食生活などをしやすくなり、さらにヴァータが乱れるということにもなります。
また、現代はヴァータやピッタが乱れやすい環境であることも確かです。なので、ピッタ体質の人やカファ体質のひとも、ヴァータが乱れることはもちろんあります。
ヴァータが乱れたときの心
【メンタル面】
- 気持ちが落ち着かない
- イライラしやすくなる
- 不安で夜も眠れない
- 些細なことをすぐに忘れてしまう
- まだ起こっていないことへ恐怖心が強くなる
- 集中力がなくなる
- 衝動的な行動をするようになる
メンタル面での乱れは非常に顕著です。おそらく、多くの人が経験したことのある乱れではないでしょうか。
普段ならアクティブに活動して頭の回転が良く、新しいことをどんどん取り込んでいる人ほど、この傾向が強くなります。
ヴァータ体質の人でも、メンタル面はほかのドーシャの影響を多く受けているという人もいますので、心と体の状態を双方ともチェックして、どちらがどのように乱れているか見直してみるのもよいでしょう。
特に、心の面は「トリグナ」という心のドーシャも影響してくるのでもっと深い理由や原因があるかもしれません。
ヴァータが乱れたときにすぐできる対策
- 白湯を飲む
- 深呼吸をする
- ゆっくり行動をする
- 甘いものを食べる
- 瞑想をする
- セルフオイルマッサージをする
ヴァータが乱れたときにすぐにケアをしてあげたいと思うはずです。そんな時、いつでもどこでもできる行動をピックアップしましたので、ぜひともやってみてほしいと思います。
白湯を飲む
白湯を飲むのは最近多くの人がやっている有効ヴなヴァータの乱れを落ち着ける方法です。
ヴァータは「冷性」という性質を持っているエネルギーです。なので、それを落ち着けるためには「冷性」の反対である「熱性」のものをとってあげるとよいというわけです。
なので、単純に水を温かく熱したものを体内に取り込み、冷えている状態を解決してあげましょう。
そして、ここでポイントなのは、飲むときにはゆっくりのんびりするということ。
ヴァータの乱れは「速性」もあるので、そのバランスをとるためにゆっくり行動をしてあげましょう。
白湯を飲むときの、体に温かいものがジワーっと広がってくる感じを楽しんでくださいね。
深呼吸をする・ゆっくり行動をする
ヴァータは「速性」や「不規則性」、「動性」があります。
なので、これを緩和するのに「深呼吸」や「ゆっくり行動する」ということは非常に重要なポイントです。
ヴァータが乱れやすい人は、体や頭を動かしすぎてしまいます。なので、それをできるだけ停止してあげましょう。本来ならば瞑想ができると良いのですが、なかなか乱れに乱れているときにはそれすらも集中できないことがあります。
そんなときには、ゆっくりと体を動かすことや深呼吸をすることによって、乱れたヴァータを落ち着けてくれるはずです。
5回程度立ち止まってゆっくり深呼吸ができれば、そのあとの気分はすっきり爽快です。1分間自分の呼吸をコントロールして、体と向き合う時間を作ってみてくださいね。
甘いものを食べる
甘いものを食べることがヴァータを整えるだなんて、なんだか嬉しいですよね。
疲れたときに甘いものや油っこいものが食べたくなるのは実は体がヴァータを整えようとしてるからです。
なので、フルーツやドライフルーツ、ふかし芋などの自然な甘みを体のなかに入れてヴァータのバランスを整えてあげましょう。
ただし、チョコレートやあめなどのお菓子類は添加物が入っているので、トリグナが乱れて心を乱す原因にもなりがちなので要注意です。できれば、自然の甘味のものを食べてあげてくださいね。
瞑想をする・セルフオイルマッサージをする
外出先や仕事場でヴァータを整える行動ができない場合は、家に帰ってから「瞑想」や「オイルマッサージ」をしてあげましょう。
アーユルヴェーダでは、朝晩に瞑想とオイルマッサージをすることが長寿の秘訣といわれるほど重要視されています。
特に瞑想は心の栄養、オイルマッサージは体の栄養といわれるほどのものです。
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ヴァータの症状が出ているとき、このような性質が強くある
ヴァータの乱れを理解する上で必要不可欠なのは「ヴァータの性質」を知ることです。
トリドーシャすべてにおいて言えることですが、エネルギーが自分の体の許容量より多い=そのドーシャが乱れている」ということ。
なので、ヴァータの性質を覚えておくことで、自分の体や心や外界の環境がどのような状態であるかを知ることで、さらに自分の心身に与える影響を前もって理解することができるようになってきます。
ヴァータの性質
- 軽い性質
- 冷たい性質
- 動く性質
- 速い性質
- 不規則な性質
- 乾燥した性質
ヴァータの性質は以上ですが、これらから連想されることが体や心の中に多く存在してします。
例えば、軽い性質でいえば体重が軽いことや、質量が少ないことなども挙げられます。例えば「軽い食事をとってくる」というイメージから連想できるのは「消化に良いもの」や「少しの量の食べ物」ですよね。
また、冷たい性質であれば、「冷たい飲み物」や「冷たい風」、「寒い季節」などもそうです。これもヴァータの性質でしょう。
不規則なら「毎日食事の時間がバラバラ」であることや「入眠時間がバラバラ」など、規則正しくない状態がヴァータの性質となるわけです。
このような考え方で、あなたの身の回りにあるものを判断して、ヴァータを乱している行動や事柄はいったい何なのかを判断してみると日常に使えるアーユルヴェーダとなってきます。
ヴァータ乱れの症状がでたらすぐケアをして
ヴァータの乱れは不定愁訴と呼ばれる原因不明の体調不良であることが多いです。
医学的には原因不明でも、アーユルヴェーダにおいては「ヴァータの乱れ」という判断で、しっかりと対策を練ることができるものです。
そして、ヴァータの乱れやその症状は、自覚がない疲れやストレスがたまったときにすぐにでやすいものです。
なので、アーユルヴェーダを知ったからには、「これくらいなら大丈夫」と自分の体にムチを打って無理をするのはできるだけやめてほしいと思います。
ヴァータの乱れは簡単にケアすることができます。それはさっきもお伝えしたように「リラックスすること」。
そわそわして何かしなくてはいけない気分の時には、あえて自分の心を落ち着けてリラックスする時間を作るようにしてみてくださいね。