アーユルヴェーダは、本当の自分を取り戻すこと。それはあなたでもできます。今回はアーユルヴェーダでどうやって本当の自分を取り戻すのか、そもそも本当の自分とは何なのかをお伝えしていきます。
この記事の内容
- アーユルヴェーダは「本当の自分を取り戻す」ための方法
- アーユルヴェーダの「本当の自分」とは魂のこと
- どうやって本当の自分を取り戻すのか
アーユルヴェーダは「本当の自分をとり戻す」ための方法
アーユルヴェーダの目的は「病人の病気を鎮静すること」と「健康な人をさらに健康にすること」と古典では書かれています。
ヴァータ、ピッタ、カファというトリドーシャ理論を使って、ヒトの体と心のバランスをとることでそれをかなえる伝統医学です。
つまるところアーユルヴェーダは寿命まで心も体も生き生きと楽しく生きようよ!というのが目的です。
そのことについて話をしていきます。
アーユルヴェーダは病気を治すためだけじゃない
アーユルヴェーダは伝統医学なので、病気を治す医学でもあります。
私たちが普段からお世話になっている病院のように、病気になったら薬の処方やアーユルヴェーダの処置を行って、患者さんのドーシャのバランスを整えます。
そして、免疫力を上げたり外界から来た異物を排出したりすることで体のバランスをととのえていきます。
さて、アーユルヴェーダの特殊なところは、これらの治療を健康な人にも行うことです。
アーユルヴェーダには病気発症まで6段階の健康状態のグラデーションがあります。
現代医学では病気が発症したときに「病気だ!」となって、それまでの小さな頭痛や体のだるさなどの不定愁訴は「病気じゃない」と断定されますね。
私達は不調があっても「病気じゃない=健康の範疇」と思いがちなのですが、アーユルヴェーダから言わせると「あんた、健康とは程遠いよ」って段階にあることもあるんです。
現代医学では「健康(病気未満)」とされる人を、ちゃんとアーユルヴェーダの定義する「健康」にするのがアーユルヴェーダの治療です。
未病を問題視し、心と体のバランスを整える
「二流の医者は病気を治し、一流の医者は未病を治す」という言葉が中医学にあります。これはアーユルヴェーダでも同じこと。
そして、私たちも「病気になるまでは健康の範疇」や「診断されていないからちょっと体調不良でも大丈夫」という考えを払拭したほうが賢明です。
その理由も、心と体のバランスを整えることが本当の自分を取り戻すための方法だからです。
心や体に波が存在するのはしょうがないことですが、そのバランスを整えることを無視して生きていくと、必ず「あれ、おかしいな」と思うと気が来ます。
その理由も、自分の心と体はその時のベストな状態がどこかにあるからです。
体に病気がなくても、もっともっと健康を目指して、体と心のバランスを整えていく。
その体と心を持って、自分のダルマ(使命)のために生きることが幸せにつながるということです。
人は社会に生きる生き物だから、その中で自分の生まれ持った体と心の性質をうまく活かせる生き方を見つけられると良いですよね。
アーユルヴェーダ的な生活を送る中で、「自分はこういう人間だ」というアイデンティティをアーユルヴェーダの基準から自分を俯瞰してみることができます。
そして、生きてきた中での「私は〇〇だ」ということを払拭して、本当の自分を見つめ治せるきっかけになるはずです。
だからこそ、自分にあった生き方を見つける手助けになるんじゃないかなと思うんです。
アーユルヴェーダで自分の元々持つドーシャバランスを保てば、イキイキと生活できるようになります。
アーユルヴェーダの「本当の自分」とは魂のこと
「本当の自分」に戻るためのアーユルヴェーダと言いましたが、「本当の自分」とはなんぞやという話ですよね。
私が「本当の自分」とよんでいるのは「魂」のことです。
アーユルヴェーダでは、人間は「心・体・魂」でできていると言われています。
だから、アーユルヴェーダの健康の定義は、ひとりひとりの魂も健康でないといけないって言うんですよね。
でも、魂の健康、ってさらになんぞやですね。
私も悟った人間ではないので魂について賢者のように説明することはできません。
なので賢者の言葉を借りて言うなら魂とは「偉大なる存在と結びついているもの」なんだそうです。
人間は小宇宙と言われています。つまり、宇宙の縮図なわけです。
アーユルヴェーダの宇宙論で言うと、宇宙は「絶対的な存在」と「相対的な存在」の2つから発声しているっていわれてるんですよね。
絶対的な存在(プルシャ)が世界を作ろうとしたとき、相対的な存在(プラクリティ)が無いと存在できないので、プルシャがプラクリティを見つめて世界を作ったんですって。
例えるなら、プルシャは白いキャンバスで、プラクリティが絵の具って感じですかね。
絵を書くには絶対的なもの、まあ、言ってしまえば絵を書く空間が必要です。
そこに、プルシャがプラクリティに世界を描いて!とお願いするわけなんです。
本当はちょっと違いますが、ニュアンスはこんな感じ。
で、人はそのプラクリティなんですよ、ってことです。
つまり、人間は大宇宙の縮図なのさ!ということです。
もう少し説明すると……
プラクリティがさらに分化していくと、思考(ブッディ)や自我意識(アハンカーラ)、マナス(識別)なんてものが生まれてきます。
そして、5感覚器官とか5大行動器官、5大元素、それから末端にトリドーシャがくるんです。
私達が勉強したトリドーシャ理論って、こんな分化した先っちょのことなんですね。
このように、アーユルヴェーダには人間とはなんぞやという哲学がありますので、アーユルヴェーダの宇宙論もおいおいお話していこうと思います。
スピリチュアルだとハイヤーセルフっていうのですかね。
自分のマインドを超越した……というか、それを包括しているけれども奥深くにある存在的なものです。
私たちの魂はガラスの様なものの中に入っていて、そのガラスが心(マインド)です。
そしてそのガラスの外にあるパッケージが体です。
パッケージとガラスが透き通っていると、中の魂の光がすっと透き通って見えますね。
その状態は、自分らしい光をそのまま外に反映させることができているということです。
なので、心と体を整えることは、本当の自分を取り戻すことにつながってきます。
アーユルヴェーダの「本当の自分を取り戻すための方法」とは?
本当の自分を取り戻すための方法とは、心と体のバランスをとり、イキイキと生きることです。
そのための方法として、睡眠や食事、運動、瞑想などをおすすめしているというわけです。
その流れが以下の通りです。
- 体質診断で自分のバランスを把握する(ドーシャチェック)
- 自分の乱れているところをチェックする(乱れチェック)
- どうやって自分の乱れを治していくか考えてみる(考察)
- 毎日の生活にアーユルヴェーダの知恵を取り入れる(実践)
このように、体質診断で自分のバランスを把握することが一番最初です。
順番としては「体⇒心」の順番で整えてあげることが適切であることが多いです。
なので、ドーシャチェックで自分の体質を知って乱れやすいものを知り、乱れたところを整えていくということです。
なので「本当の自分」って何?とさらに難しく考える必要はありません。
もともと本当の自分は自分が知っているものです。
理由はわからないけれど、自分が好きなこと。
いつの間にか夢中になってやっていたこと。
それは、本当の自分の光であるはずです。
ただ、心と体が成長するにしたがって、もともと持っていたバランスが崩れてしまい、その結果として本来の自分らしさが発揮できていない状況なだけです。
なので、アーユルヴェーダでもなんでもいいので、体と心を整えてあげることが大切なわけです。
「本当の自分」に目覚めるにはアーユルヴェーダが近道
「本当の自分」に目覚めたい、「本当の自分らしく行きたい」とあなたも思っているはずです。
なぜなら、それこそがこの偉大なる宇宙があなたを通じて実現していきたいことだからです。
あなたは宇宙に逆らって生きていくよりも、偉大なるエネルギーやパワーを受け取ってみましょう。
そうすれば、あなたの持つ体や心を通じて、輝く人生を遅れるはずです。
何度も言いますが、ここで忘れてはならないのが、私達人間が持つ心と体のケアです。
私達はいつだって宇宙と魂は繋がっているんです。
宇宙というと意味が分からないと思う人は、「自然の産物だ」と思ってほしいと思います。
心と体のバランスが崩れていると、そのサインをキャッチすることができません。
なので、心と体を普段からアーユルヴェーダの標準で確認して、コントロールていけるといいですね、
次第にサットヴァ(純性)に満ち溢れて、本当のあなたの声が届いてくるようになりますよ。